傷が開いて二週間。
原因はおそらく
腹膜を縫った一ヶ月くらいで溶ける糸の
最後のコブとそのぴょんと出た2本の糸の先に
反応してくっつかないのだろうと。
それで、先週、少し肉が上がってきて
コブを切ると言っている
えー麻酔なしで、いま!と思うや否や
先生が糸しか切りませんから、と二回言った。
看護婦さんが肩に手を置く。
傷口担当の看護婦さんと先生、
3回くらいぶちっといった。
肉も切ったんじゃないかという激痛。
汗と涙と硬直したあちこちの筋肉。
もう野戦病院だ、と思った。
それでまたいつものように
傷口に菌が発生しないようにするシートを入れて
わたを詰める。
なので、じくじくといつまでも痛い日が続いた。
でも糸を切ってから五日目。
だんだん肉が上がってきて
やっとシートを挟まず、今日からくっつける方向の処置に変わる。
なんだか、ようやく。
みんなでよかった〜と喜んだ。
傷口担当の看護婦さん、ドSとか思って悪かった。
なんか希望が見えた。
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